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遺品整理で骨董品が出た際の対処方法
2020-09-25

身内が亡くなった場合、葬儀を無事終えたら、故人が残したものを「遺品整理」する必要があります。

遺品整理のとき、困るのが骨董品の扱いです。

骨董品の価値はおろか、貴重なものかどうかも素人ではなかなか見分けがつきません。

そこで今回は、遺品整理で骨董品が出たときの対処法についてご紹介いたします。

骨董品を買い取ってもらう方法や、相続する場合の注意点もまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

残す骨董品の見分け方

 

遺品の中から骨董品を見つけたら、どれを残せばよいか検討がつきませんよね。

よほど骨董品に詳しい人でない限り、価値を見出すのは困難です。

そのため、骨董品らしきものを見つけたら、処分はせずにすべてとっておきましょう!

 

骨董品の種類の例として、以下のようなものがあります。

l  掛け軸・絵画

l  茶道具

l  焼き物・陶磁器

l  刀剣・甲冑

l  おもちゃ(年代物など)

 

一見ガラクタにしか見えないものでも、貴重な美術品である可能性もあるので、一概に見た目だけで判断するのは危険です。

古いものや、何かは分からなくても年季の入ったものを見つけたら、まずは保管しておくのが無難です。

 

骨董品の見極めは専門家へ依頼

 

骨董品の価値を見極めるのは、専門的な知識がないと難しいです。

また、骨董品の中には本物に似せたニセモノも出回っているため、真偽をしっかり見極めるにはプロにお任せした方が確実となります。

日本国内には、骨董品の買取を行うプロの鑑定士がいる買取専門店がたくさんありますので、まずはそちらに査定を依頼しましょう。

 

できるだけ高値で買い取ってもらうコツ

 

故人が残した大切な骨董品ですから、もし手放すのならより高い価値を付けて欲しいと思いませんか。

価値が高ければ高いほど買取価格も高くなりますから、売却して得たお金を相続税の支払いにあてることもできます。

また、骨董品を高く売る上で、骨董品の知識は特別必要ありません!

できるだけ高値で買い取ってもらうコツを押さえるだけで、より高値で売却することが可能なのです。

 

 

査定前には必ずクリーニングを

 

どんな物でも、売りに出す前はできるだけキレイな状態にしておくことで、買取額をUPする上で重要なことです。

箱や付属品にほこりや汚れが溜まっていたら、丁寧に取り除きましょう。

しかし、骨董品は歴史が古いものが多いため、少しの衝撃で傷がついたり壊れたりする可能性もあります。

そのため、クリーニングをするときは優しく丁寧に無理のない範囲で行いましょう。

また、傷や壊れている部分を自力で修復するのはNGです。

手を加えてしまうと、骨董品の価値が下がってしまいかねませんので、傷等があってもそのままの状態で査定に出しましょう。

 

複数の業者から見積もりをもらう

 

骨董品の買取を専門的に行っている会社は、日本国内にもたくさんあります。

その中から1つの業者を選ぶのではなく、まずは3~4箇所の業者をまわり、それぞれ査定を依頼して見積もりをもらいましょう。

複数の業者から見積もりをもらうことで、査定額を見比べることができます。

また、ゲットした見積書を使って、価格交渉をし、高額買取を狙うこともできるんです!

 

海外にも販路を持つ業者がねらい目!

 

骨董品を買い取る業者の中には、国内だけでなく海外にも販路を持っているところもあります。

日本の骨董品は世界中にコレクターがおり、海外だと手に入りづらい分より価値が高まる傾向があります。

そのため、海外とも取引している業者の方が、買取額もUPしやすい場合があります。

 

 

フリマアプリやネットオークションに出すのもアリ

 

骨董品の価値は、需要とともに高まります。

欲しい人が多ければ多いほど価値がどんどん上がるため、フリマアプリやネットオークションに出品することで、より高く買い取ってもらえる可能性もあります。

フリマアプリやネットオークションは、販売価格を自分で決められるメリットもあります。

しかし、販売価格は適当に決めず、まずは業者へ一度見積もりを出してもらい、適正な価値を知った上で出品しましょう。

 

買い手からすると信用性にやや欠ける場合も

 

高額で売れるかもしれないメリットがある一方、買い手側からすると「本当に本物なのかわからない」というデメリットが存在します。

そのため、上手くいけば高値で売れることもありますが、信用してもらえずなかなか買い手が付かないケースが多いです。

また、顔の見えない高額な取引となると、売買トラブルに発展するリスクもあります。

骨董品は、作られてからかなりの年数が経っていることから、脆く壊れやすい物が多いため、慎重に扱わなければなりません。

どんなに厳重に梱包をしても、発送中に壊れてしまう可能性もゼロではないです。

保険に入っていればその分保証はしてもらえますが、同じものが2つとない骨董品が戻ってくることはありません。

そういったことが原因で、取引相手とトラブルになってしまうことも考えられます。

 

価値のある高額な骨董品は「相続税」にも注意を

 

遺品整理の中にまぎれていた骨董品が価値のあるものだった場合、喜んでばかりはいられません!

「骨董品を売却する=相続する」ということになるからです。

故人の遺品を譲り受ける場合は、相続税が発生します。

相続税は必ず発生するものではありませんが、法定相続人が1人の場合は3,600万円をこえる相続財産がある場合、支払いが義務付けられています。

そのため、もし骨董品がとても価値の高いものだった場合、相続税が高額すぎて支払うのが困難なケースも考えられます。

 

 

価値のあるものは美術館に寄付できるケースも

 

相続税が払えない場合、骨董品を売却して相続税分をまかなうというのも1つの手段です。

しかし、相続税の支払いを捻出するために、故人が大切にしていた骨董品を手放すことに抵抗がある人もいることでしょう。

そんなときは、美術館に寄付として引き取ってもらうという方法もあります。

寄付なので、引き取ってもらう際にお金は発生しません。

しかしその分、故人の宝ものを大切に保管してもらえますし、多くの方に見て楽しんでもらえるメリットがあります。

また、美術館に寄付する場合は、相続税は1円もかかりません。

ただし、どんな骨董品でも寄付として受け入れてもらえるわけではありませんので、一度確認してから検討しましょう。

 

まとめ

 

「実家には骨董品なんて1つもない」と思っていても、何気なく壁に飾られている絵画が有名な画家のものであるケースも少なくありません。

遺品整理の最中に骨董品がでてきたら、まずは価値を調べてから、対処法を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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