空き家は全国で社会問題となっています。単純に住む方が少なくなっている人口減少も原因の1つですが、雇用が都市部に集中していることで人口が流出ていることは、田舎の空き家問題の大きな原因です。また、田舎だけでなく都会でも他人事ではありません。新築を好む人が多く、中古物件が放置されている点も指摘されています。都市部でもマンションや戸建ての建築ラッシュが続いていますが、2019年をピークに世帯数の減少が始まり、物件あまりはこれからさらに加速されていくことが予想されています。
さらに、独居していた高齢者が亡くなったことや、介護施設へ引っ越すことをきっかけに空き家になるケースも少なくありません。相続人が見当たらないケースや固定資産税軽減のために手を付けないケースも多く、都会でも空き家問題は深刻です。住む人がいなくなれば家はあっという間に劣化が始まり、異臭や倒壊など近隣にも迷惑をかけます。
中には倒壊し、隣の家の一部を破壊してしまう、通りかかった方を怪我させてしまうといった事例もみられ、当人だけの問題でないことは明白です。そのため、著しく危険な場合は、強制対処できる規定が盛り込まれた平成27年2月に「空き家対策特別措置法」が施行されました。
自力で行う場合
空き家対策特別措置法の改善命令に従わない場合は、固定資産税が6倍も増額されることもあります。そうなる前に、対処を行うのも得策です。自力で片付けを行う場合はまず、粗大ゴミの処分と家電4品目の処分費用について押さえておきましょう。
<粗大ゴミ>
テーブルやベッド、タンスなどの大型家具や、電子レンジや棚などの小型家具・家電はどこの家にもあるものです。これらは自治体が処分サービスを提供しており、ご自身で指定された日時に持っていくことで処分費用を抑えることができます。
料金や対応日時は自治体によって変わりますが、1つあたりの相場は
大型家具:1,000~1,800円
小型家具・家電:300~700円
というのが一般的です。
運搬に車や人手が欲しい場合は、レンタカーや手伝ってくれる方を手配する必要があります。
家電4品目とは、家電リサイクル法に沿って処分しなければならない「テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機」が該当します。こちらは家電量販店に依頼するか、指定取引場所へ持ち込んで処分することになります。リサイクル料金は1個につきおよそ、1,300~5,600円ほど。別途で運搬費用が発生する場合もあります。
遺品整理業者に頼む場合
自力ではなく、専門の業者に依頼することも可能です。この場合、分別や運び出し、処分まで全てスタッフが行うためご依頼主様の手を煩わせることはありません。依頼主様のお住まいから遠い場所にある遠方の空き家対策にも対応しています。料金は遺品整理の量、敷地面積によって変わりますが、弊社では担当スタッフが現地を調査して、ご依頼者様のご希望に沿ったプランをご提案いたします。処分だけでなく、買取りさせて頂ける物があれば依頼者様にご相談し、お見積り金額の負担軽減を行うサービスも行っています。
どちらがお得か
料金だけ着目すると、自力での作業に軍配が上がります。ですが、ご自身で行う場合、運び出しや分別も全て自力でする必要があり、高齢の方や女性がお一人という場合は大変な作業となることが予想されます。体力的な問題だけでなく、どうやって捨てるべきかという戸惑い、供養が必要がものの扱いなど、手間と知識が必要です。費用はかかりますが、それ以上の働きを期待できる業者に依頼するのが一番賢い選択ではないでしょうか?
遺品整理の豆知識
遺品の中には、保管するべきもの、売るべきもの、寄付するべきもの、供養が必要なものがあります。それぞれに適切な方法で処分することが大切です。とはいえ、初めての場合や、たくさんの遺品を前にするとなかなか進まないのが現状です。遺品整理のプロは、実は捜し物のプロでもあります。大切な遺品があるという方も、遺品整理は専門家に任せてみませんか?