親族の突然の死、それは突然訪れるものです。悲しんでいる間もなく、葬儀などの準備に追われることになり、さらに葬儀が終わったあとは遺品整理を行わなければなりません。葬儀に関しては、葬儀社などのアドバイスで事が進んでいきますが、意外にも戸惑われるのが遺品整理に関することです。
ご相談をいただく中でもっとも多いのが、ご実家での遺品整理・片付けに関することです。故人が亡くなるまでひとり暮らしをされていた場合などは、何から手をつけたらいいのかもわからない、というお悩みを耳にします。特に、仕事をしている方、遠方から駆けつけてきた方などは、時間が限られていますので、遺品整理をゆっくりと行っている時間がありません。
上記のようなことを踏まえ、最近は、生前整理をされる方が増えています。こちらにつきましても多くのご相談をいただきますが、事前にある程度、譲るもの、破棄するものなどを整理しておくと、気持ちの上でも心配ごとが少なくなるという声を多く耳にします。このようなことも含め、遺品整理・生前整理の片付けのコツについて、ご紹介させていただきます。
親の遺品整理や片付けでよくある困難
親の家は、大量のものであふれかえっていることが多々あります。生活に使用していたもの以外で不要なものが多いのが特徴で、何年も押入れや屋根裏部屋、倉庫などから出していないものが山のようにあります。これらを片づける上での困難に、どのようなものがあるか、見ていきましょう。
1. 思い出の品の処分
どの家にも、思い出の品があります。全て残すことができれば問題ありませんが、保管するスペースがない場合は、その中から特に保管するものを選び、その他は処分することになります。しかし、どれも想い入れがある場合、つらい作業になってしまうことが多いようです。
2. 粗大ごみ、家電
こたつ、エアコン、ストーブなど、季節ごとに使用している電化製品はもちろん、もう何年も使わずにしまいこんでいる電化製品も意外と多いもの。その量の多さに驚いてしまう方も多いのです。
処分する場合は、まだ使用できるものは買取してもらい、その他は粗大ごみとして処分するとよいでしょう。遺品整理の専門業者であれば、買取りも粗大ごみの処分も一度に依頼することができますので、業者を活用するとスムーズに処分が可能となります。
3. 片付けに時間を取られ過ぎてしまう
遺品整理はつらい作業です。体力的にも精神的にも、かなりつらい状況に追い込まれます。遺品を整理するたびに、故人のことを想い出し、なかなか整理がつかない日が続いてしまう…。整理が進まず、拘束される日が多くなり、大きな負担になってしまうことが多いのです。
遺品整理の片付けで、まずはお客様で決めること
遺品整理は、決断が大切です。迷っているとなかなか整理をすることはできません。そこで、アドバイスとしてはいいえることは、処分するものと処分しないもの、供養をするものを予め決めておくということです。そのルールに従って分けていくことで、スムーズな整理ができるでしょう。
思い出の品を、すべてとっておくのは難しいので、本当に大切なものに絞って選別するようにするといいでしょう。また、何を取っておくのか、詳細については、親族とも話し合いをすることが大切です。相続人同士であとあとトラブルに発展することも多々ありますので、注意が必要です。
その他、遺品整理のタイミングや時期などについても検討しましょう。
供養の大切さ
思い出の品には故人の念が宿ると言われています。故人が大切にしていた思い出の品を、不用品として処分してしまうのは心苦しいと思う遺族の方はたくさんいらっしゃると思います。供養をするという事は、故人に敬意を払う事でもあり大切なことです。
孤独死や自殺で無くられた方の場合
ここのところ、核家族化が増えたこともあり、孤独死が増加傾向にあります。その他、自殺などで亡くなられることもあり、時間が経過してから発覚するときなどは、特に遺族の方は大変な片付けになります。
このような特別な死を迎えてしまったケースの場合、原状復帰は素人では難しい場合がほとんどです。遺品整理や部屋の片付けなどは、プロの業者に頼むのがよいでしょう。異臭などの対応もプロなら確実に対応可能ですので、まずは状況などを伝え、相談してみることをおすすめします。