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元気なうちに始めよう、生前整理のやり方とコツ
2020-09-17

高齢になると、体力や気力が減退して整理整頓が億劫になり、家が片付けられなくなるようです。
しかし近年、子供に迷惑をかけたくないという理由から施設入居を考える人も多く、元気なうちに身の回りを整理しておこうと考える人が増えています。
元気なうちに身の回りの財産や物を整理する「生前整理」。
何を、いつ始めればよいのでしょうか。
今回は、生前整理について見ていきましょう。

生前整理とは?

生前整理とは、自分が生きているうちに、身の回りのものを整理することです。
以前は高齢者の方が意識することが多かったのですが、最近では幅広い年代の人が関心を持つようになっています。
事故や災害、病気など、万一のことが起こる可能性は誰にでもあります。
最近では新型ウィルスによって緊急事態宣言が発出され、突然、生活がガラリと変わってしまうようなことも起こっています。
そんな中、さまざまな年代の人にとって、自分の死後は、考えておくべき問題になってきているのです。
自分の持ち物を整理し、不要なものを処分し、財産などをきちんと目録にすることは、あとを濁さず旅立つために大切です。

また、生前整理をする際には、必ず「自分にとっての理想的な最期」について考えることになります。
これは、ただ死を考えるだけでなく、今をどう生きるかについて考えることにもつながります。
生前整理は、死後のためだけのものではありません。
無駄なものを削ぎ落とし、今の人生を充実させることにもなるのです。

生前整理のメリットとは?

生前整理には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

家族の負担を軽減する

もしものことがあったとき、家の中が物であふれていたら、残された家族は遺品整理に膨大な時間と労力を費やすことになってしまいます。
自分がいなくなったあと家族に苦労をかけないように、ものを減らしたり、ものの行く先について決めておいたりすることは大切です。

もし、市場価値の高い貴金属や骨董品などを持っている場合、死後に遺品の分配をめぐってトラブルが起きる可能性があります。
しかし、あらかじめ、ものの処遇を決めておけば、相続をスムーズにし、無用なトラブルを防ぐことができます。

自分自身がより良く生きられる

もし、持ち物を整理しないまま死んでしまったら、どうなるでしょうか。
本来、形見として家族に残したかったものが処分されてしまったり、別の人に渡ってしまうようなことが起こりかねません。
また、家族に見られたくないものや、人に知られたくなかったことがわかってしまう可能性もあります。
最後まで自尊心を守り通すためにも、生前整理は必要なのです。

生前整理をすると、自分にとって不要な物がはっきりと見えてきます。
これまで執着していたものが、実はまったく必要のないものだったと気づくこともあるでしょう。
こだわりを捨て、よりシンプルに生きる。
生前整理をすることは、自分自身を見つめ直す機会でもあります。

また、生前整理は健康にも役立ちます。
不要なものを整理すると、それだけ空間があくことになります。
すると、ものにつまづいたり転倒したりなど、高齢になってから起きやすい家の中での事故を防ぐことができるのです。
また、風通しも良くなるので、カビなどが発生しにくくなり、健康な生活を送ることができるようになります。

生前整理のやり方は?

では、実際の生前整理のやり方について見ていきましょう。

生前整理を始める時期は?

生前整理を始める時期は、いつと決まっているわけではありません。思い立った時に始めましょう。
ただ、不用品を運んだり処分したりという作業をする体力と、根気強く片付けを続ける気力が必要になります。
また、判断力が衰えてくると、大量の荷物を仕分けるのが困難になります。
そのため、できるだけ若いうちに始めるのがおすすめです。
引っ越し、退職、子供の独立といったライフイベントをきっかけにしたり、少しずつ生前整理を行い、定期的に見直すのもおすすめです。

ものを3つに分ける

では、作業を始めましょう。
まず最初に、ダンボールを多めに用意して、「要」「不要」「保留」の3つに分けます。
そして、家にあるものを、この3つに仕分けし、どんどんダンボールに入れていきましょう。
分ける基準は大まかで大丈夫です。
どうしても迷うものは「保留」にして、後からゆっくり考えましょう。

不要なものを2つにける

次に、「不要」に分類したものを、さらに分類します。
壊れていたり、古くなって使用に耐えないようなものは、ゴミとして処分します。
捨てる際には、居住自治体のルールに従って出しましょう。

残った「自分には必要ないが、まだ使えるもの」は、リサイクルショップなどで売るとよいでしょう。
最近では、ダンボールに入れて送るだけで査定してくれるところや、出張買い取りを行っているところもあります。
状態の良いものや希少価値のあるものなら、思わぬ高値で買い取ってもらえるかもしれません。
また、ネットオークションやフリマアプリで売ったり、慈善団体に寄付したりという形でもリサイクルをすることができます。

プロの手を借りるのもアリ!

どうしても途中で挫折してしまう人や、早く片付けたい人は、プロの手を借りるのも一つの方法です。

終活が社会に認知されていく中、2013年、「一般社団法人 生前整理普及協会」が誕生しました。
同協会では、生前整理アドバイザー、生前整理認定作業士、生前整理診断士などの資格者を育成し、生前整理のサポートを行っています。

また、少し意外かもしれませんが、遺品整理業者も生前整理のサポートを行っています。
遺品整理業者は、豊富な経験から、何から捨てればいいのか分からない人にも、適切なアドバイスをしてくれます。
また、自分では気がつかずにいた「捨ててはいけないもの」も指摘してもらえるのもメリットです。

作業を進めるにあたっては、依頼主と話し合い、さまざまなアドバイスをしながら生活に必要なものを使いやすく片付けてもらえます。
さらに、不用となったものを運び出し、適切な方法で捨ててもらえるのも大きなメリットといえるでしょう。

さらに、遺品整理業者は、不用品の買い取りも行っています。もし買い取ってもらえるものがあれば、生前整理の費用も抑えられることになるので、相談してみるとよいでしょう。

エンディングノートを作ろう

さらに、生前整理と併せてやっておくと役立つのが、エンディングノートの作成です。
エンディングノートとは、もしものことが起こった時に必要な情報を書き記しておくノートです。
法的拘束力はないものの、葬儀やお墓、資産の相続や形見分け、介護・終末医療の希望などを書いておくことで、遺品整理や遺産相続をスムーズにしてくれます。

エンディングノートを書こう

エンディングノートには、特に決まった書式はありません。
市販のものを使ってもいいですし、普通の大学ノートに自由に書いても構いません。
また、インターネットからダウンロードすることもできます。
まず、氏名・生年月日、住所・本籍地、経歴、趣味など、自分の基本情報について書きます。
さらに、携帯、インターネットのプロバイダやメールアドレス、運転免許証、パスポート、保険証や年金手帳など、証明書や契約関連についても、家族が解約時に困らないようまとめておきましょう。

また、財産について書いておくのはとても大切です。
預貯金・有価証券、不動産、クレジットカード情報、借入金・ローン・保証人、年金、生命保険など、自分の財産・資産の内容を一覧にしておきます。
これらの情報は、万一のことがあった場合、遺産相続をスムーズにするために役立ちます。
このとき、借金やローンなど、いわゆる「マイナスの財産」がある場合は、必ず明記しましょう。
相続が発生した場合、マイナスの財産が多いことがわかっていれば、相続人は借金を背負わないよう相続放棄を選択することができます。
自分の死後、遺族が返済に苦労することがないよう、負債についても包み隠さず書きましょう。

そのほか、自分の葬儀やお墓に関してや、残されたペットの処遇、
エンディングノートは何度でも書き直すことができるので、定期的に見直しておくのも大切です。

生前整理アプリを使おう

誰もがスマホを持っている現代。最近では、エンディングノートを作成できるアプリも登場しています。
アプリなら、通勤時間や家事の合間に項目を埋めるなど、時間や場所を問わず自由に編集できるという点が大きなメリットです。

また、ノートに書くエンディングノートとの大きな違いは、画像や動画、音声を一緒に残せることです。
死後の手続きに必要な情報に加え、大切な思い出の写真や、家族への感謝を動画で残しておくこともできます。

残される家族のためにも、生前整理を行うと同時に、このような記録を残しておきましょう。

まとめ

死後のトラブルを防ぐには、できるだけものを減らし、自分について明らかにしておくことが大切です。
エンディングノートやプロのアドバイスなどを活用して、身の回りを風通しよくしておきたいですね。

 

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