遺品整理の際、処分に困るものの一つが写真です。
何十年もの時間を生きてきた故人の軌跡を写した写真の枚数は、場合によっては数百枚にいたることもあるでしょう。
これだけの枚数があれば、全ての写真を保管するのは、かさばってしまい大変です。
かといって、故人の思い出が残った写真を処分するのには抵抗があるという方もいるでしょう。
そこで今回はそんな方のために、遺品整理の際に出てきた、故人の大量の写真の処分方法や保管方法について説明していきます。
遺品整理の際に出てきた大量の写真はどうすればいい?
冒頭で説明したとおり、遺品整理の際に出てきた写真を全て取っておくのは、保管場所も取るため、あまり現実的ではないかもしれません。
そのため、不要だと思われる写真は処分してしまってもいいでしょう。
ここでは、遺品整理の際に出てきた写真の処分方法について説明していきます。
遺品整理で出た写真の処分法①分別する
故人が残した写真だからといって、その全てが大切な物だというわけではないかもしれません。
遺品の写真の中には、処分しても問題ない写真もあるはずです。
例えば、故人が写っていない写真などは、とっておいても仕方ないでしょう。
そのため、まずは故人が残した写真を一枚一枚チェックし、残す物と処分する物とに仕分けしていきましょう。
遺品整理で出た写真の処分法②デジタルカメラで撮影された写真は処分する
デジタルカメラで撮影したものを現像した写真は、デジタルデータに残っています。
こうした写真は、パソコンやUSBなどに保存しておけば、いつでも見たいときに見られます。
現像した写真は残しておいてもかさばってしまうため、捨ててしまうといいでしょう。
遺品整理で出た写真の処分法③不要な写真は普通ゴミに出す
故人が写っていないものやデジタルカメラで撮影したものなど、仕分けの結果、不要だと判断した写真は、普通ゴミに出して処分しましょう。
写真は紙なので、燃えるゴミになります。
遺品整理で出た写真の処分法④故人の思い出の写真は供養してもらう
故人にとって思い出深いであろう写真は、あえて手元に残さず、「お焚き上げ」をしてもらうという方法もあります。
お焚き上げとは、思い出の品などを神社やお寺などで焼いてもらうことです。
お焚き上げをすることによって、その品は天に還ると言われています。
遺品整理の際にも、故人の思い出の品を供養するために、お焚き上げを利用する人は多くなっています。
神社やお寺にお焚き上げをお願いする場合、料金は特に決まっていません。
気持ちの分だけ、好きな額を自分で決められます。
ただし神社やお寺によっては、仏壇や神棚など、決まったものしかお焚き上げをしていないというところもあります。
また、正月など人手の多い時期しかお焚き上げを受けていないというところも多いようです。
そのため、神社やお寺などにお願いする場合は、事前に写真のお焚き上げが可能かどうか電話などで確認しておきましょう。
また、お焚き上げは神社やお寺以外にも、遺品整理業者に依頼することも可能です。
遺品整理業者のなかには、提携している神社やお寺などに依頼してお焚き上げをしてくれるところもあります。
遺品整理を業者に依頼する場合は、写真のお焚き上げも一緒にお願いするといいでしょう。
遺品整理の末、残しておくと決めた写真の保管方法
不要な写真を処分したり、故人の思い出の写真をお焚き上げすることで、手元に残る写真は最初と比べて随分少なくなるはずです。
残った写真も、ある方法を使うことで、かさばらないように保管できます。
ここでは、残った写真をかさばらないように保管できる2つの方法について説明していきましょう。
遺品整理で出た写真の保存法①アルバムに保管する
何十枚と残った写真をそのまままとめて保管すると、かさばってしまいます。
そうならないように、残った写真はアルバムに貼り付けて保管しておきましょう。
アルバムに貼り付ければ、数冊程度に抑えられるでしょうから、保管場所もほとんど取らないでしょう。
遺品整理で出た写真の保存法②写真をデジタルデータに残す
何十枚、何百枚とある写真も、デジタルデータ化すれば、場所を取らずに保管可能です。
最近では、カメラ屋に写真やアルバムを持っていくことで、一枚一枚の写真をデジタルデータ化してもらえます。
デジタルデータ化した写真は、CDやDVDなどに保管してもらえます。
データ化した写真は、インターネット上のデータの保管場所である「クラウドストレージ」に移すことも可能です。
この方法なら、一切の場所をとらずに、好きなときに故人の写真を確認することができます。
写真は思い切って全て捨ててしまうのも一つの方法
ここまで、故人の写真の保管方法について説明してきました。
しかし故人の写真は、思い切って全て処分してしまうのも一つの方法だと言えるでしょう。
現像済みの写真は、いつか色あせてしまいます。
写真をデジタルデータ化してCDやDVDに残しておいても、これらの媒体にも寿命があります。
クラウドストレージに保管しておいても、そのサービスが終了すれば、写真のデータを他のところに移さなければなりません、
つまり、写真を未来永劫残しておくことは、あまり現実的ではないのです。
そう考えると、写真を残しておくことに、あまり意味はないのかもしれません。
仏壇に飾る遺影などは、残しておくべきだと言えるでしょう。
しかし、このように特別な写真を除けば、他の写真はどうしても必要で残しておかなければならない物だとは言えないのではないでしょうか。
故人との思い出は、写真だけでなく、心の中にも残せます。
そのため、思い出は心の中だけに残して、写真を全て処分してしまうことも考えてみてもいいかもしれません。
まとめ
遺品整理の際に、故人の大量の写真が出てくるケースは多いでしょう。
出てきた写真の枚数が、数百枚におよぶことも珍しくはないはずです。
これらの写真は、以下の手順で処分するといいでしょう。
- 残しておく写真と処分する写真とに仕分けする
- 残しておく写真は、アルバムに保管するか、デジタルデータ化する
- 不要な写真とデジタルデータ化した写真を処分する
- 故人の思い出の写真を供養してもらう
この方法を使えば、手元に残る写真の枚数はグッと少なくなるはずです。
遺品整理の際に大量の写真が出てきて、処分や保管に困っているという方はぜひ参考にしてみてはどうでしょうか。
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