親族の方が亡くなった後、故人が住んでいた家に残った物を整理するのが遺品整理です。
遺品整理は故人が残した物を供養する意味合いもあるため、お葬式やお通夜の次くらいに大切なことだと言えます。
しかし、遺品整理をどの時期にやればいいのか、分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、遺品整理をする時期はいつなのかについて説明していきます。
遺品整理をする時期は?
結論から言ってしまえば、遺品整理をする時期は特に決まっていません。
お葬式やお通夜のように、亡くなってから何日後にするという慣例もないため、遺族にとって都合の良いタイミングで行えます。
特に故人宅が持ち家の場合、時間的な制限がないため、数年経ってから遺品整理をしても問題ありません。
ただし故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、片付けが済まないと部屋を明け渡せず、そのぶん家賃がかかってしまうため、早めに遺品整理をしたほうがいいでしょう。
遺品整理が行われることが多い時期
遺品整理の時期は決まっていないと説明しましたが、それではいつやるのか決められないという人もいるでしょう。
そこでここではそんな人のために、遺品整理が行われることが多い時期について紹介していきます。
葬儀が終わった直後
亡くなったのが親で、兄弟がいるのなら、遺品整理は1人でやるよりも、他の相続者と一緒にやるべきです。
遺品整理を相続者と一緒にやるべき理由は、2つあります。
1つは、遺品整理は重労働で、1人でやるのは困難だからです。
特に一軒家の場合、家の中の物をまるごと片付けるのは並大抵のことではありません。
もう1つの理由は、1人で遺品整理をしてしまうと、後から他の相続者に、他にも遺産があったのではないかと疑われてしまう可能性があるからです。
こうした遺族間のトラブルを避けるためにも、遺品整理は親族みんなで行うようにしましょう。
とはいえ、それぞれに仕事などの都合があるため、親族がいっぺんに集まれる機会はそう多くありません。
その点、葬式には親族みんなが集まるので、そのまま遺品整理をしてしまうのも一つの方法です。
亡くなった月末や翌月末
先ほども説明したとおり、故人が賃貸住宅に住んでいた場合、遺品整理が終わるまでの間、家賃がかかってしまいます。
そのため、亡くなった月の月末や翌月末までに、遺品整理を済ませてしまう人も多くなっています。
賃貸住宅は一軒家と比べれば、それほど物は多くないので、そこまで手間はかからないでしょう。
契約などの手続きが済んだ後
親族が亡くなった後は、様々な手続きが必要です。
例えば、死亡届の提出や水道・ガス・電気の解約、年金の受給停止などがあります。
これらの手続きのなかには、期限があるものや、解約しないとお金がかかってしまうものもあるので、遺品整理より先に済ませるのが一般的です。
これらの手続きが一通り済んだ後、そのまま遺品整理をするという人もたくさんいます。
四十九日などの法要の後
四十九日や一周忌などの法要の際にも、故人宅に親族が集まります。
これらの法要の際、親族みんなが集まったのを機に、遺品整理をするケースも多くなっています。
遺品整理の時期についての注意点
先ほども説明したとおり、遺品整理はいつまでにやらなければならないというものではありません。
そのため、遺品整理をすぐには行わず、気持ちの整理がついてから行うという人もたくさんいます。
しかし遺品整理のうち、遺産がどれだけあるのかについては、早めに調べておかなければなりません。
故人が残した現金や有価証券、土地や建物、貴金属などは遺産となり、相続税の対象となります。
この遺産の額が「相続税の控除額」を超える場合、相続税を支払わなければなりません。
相続税の控除額の計算式は、以下のとおりです。
「3,000万円+600万円×相続人の数」
相続人が1人なら3,600万円、2人なら4,200万円を超えた場合に、相続税の申告が必要です。
相続税の課税対象となる場合、亡くなってから10ヶ月以内に申告しなければなりません。
そのため、亡くなって10ヶ月以内に、遺産になるものだけは整理しておくようにしましょう。
遺品整理は業者に依頼することも可能
先ほども説明したとおり、故人が一軒家などに住んでいた場合、遺品整理を1人でするのは大変です。
親族みんなで遺品整理をする場合も、物が多ければ1日で終わらず、何度も行き来して、複数回に分けてやることになるでしょう。
しかし故人宅が遠方にある場合、親族が何度も集まるのは難しいはずです。
そんな場合は、遺品整理を業者に依頼するのも1つの手段です。
遺品整理業者に依頼すれば、故人宅の遺品を整理し、残す物と不要な物に仕分けしたうえで、不用品を回収してもらえます。
業者に依頼すれば、遺品を代わりに整理してもらえるため、遠方から何度も故人宅に訪れる必要もありません。
遺品整理を業者に依頼する時期
遺品整理を業者に依頼することを決めたら、まずは親族で話し合って、作業をしてもらう日程を決めましょう。
日程が決まったら、その日に遺品整理をしてもらえるよう、業者に連絡をします。
遺品整理業者のなかには、即日対応で作業してくれる業者もあります。
そのため、遺品整理をする日の直前に依頼することも可能です。
しかし、依頼した業者が悪徳業者だった場合、相場より高い金額を請求されてしまうリスクがあります。
そうならないためにも、遺品整理業者に依頼する場合は、信頼できそうなところを複数社ピックアップし、相見積もりをとるようにしましょう。
メールで写真を送ることで大体の見積もり額を出してくれる業者もありますが、正確な額はスタッフが個人宅に来て行う「現地見積もり」で決まります。
そのため、各業者に現地見積もりをしてもらったうえで、どこに依頼するか決めましょう。
複数社に現地見積もりをしてもらってから、業者を決めて正式に依頼することを考えれば、遅くとも遺品整理の1週間以上前には動き出したいところです。
まとめ
遺品整理はお葬式やお通夜と違って、いつまでにしなければならないというものではありません。
そのため、親族が亡くなってすぐではなく、気持ちの整理がついてから、ゆっくり行っても問題ありません。
ただし遺産の額が多い場合、亡くなってから10ヶ月以内に相続税の申告が必要です。
そのため、それまでに遺産の整理だけはしておくようにしましょう。
遺品整理は自分たちでやってもいいのですが、親族が集まれる機会も限られますし、1日で終わるとも限りません。
そのため、遺品整理業者に依頼するのも1つの手段です。
複数の業者に見積もりをとってもらうことを考えて、連絡は遺品整理をする日程から逆算して、早めにするようにしましょう。
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